Prologue
ギターが大好きです、なにより物作りが大好きです、そしてそこに生まれる人と人との関りが大好きです。
当アトリエはギターに関わる仕事を第二の人生として取り組んでいきたいという熱い思いから開業に至っております。とは言ってもギタークラフトアカデミーなどの修学経験もなく、世界中のウェブサイトの情報とこれまでの経験が全てです。それでも喜んでいただける方がいらっしゃる限り、背中を押してくれた家族や友人がいる限り、さらにお客様に満足していただけるように技術の向上に努めたいと思います。
また、当ウエブサイトの運営も全て一人でやっているため内容がまだまだ薄いですが今後ブログ的な作業状況の情報発信などを充実させて行きたいと思っております。
Electronics
等アトリエは特に電装系に使用する線材や半田、見えないところだからこそ仕上げの美しさにこだわります。
(GAVITTのプッシュバックシールドワイヤーとWestern Electric のソリッドコアワイヤーでリワイヤリング
キャパシターは共有せずポット毎贅沢に使用した例)
Electronics 1
使用線材
線材には Western Electric のソリッドコア ヴィンテージワイヤー(40'~50')、GAVITT のプッシュバックワイヤー、定番 BELDEN の#8503フックアップワイヤー、その他国産ワイヤーを取りそろえています。
交換頻度の高いパーツ交換にも素早く対応いたします。
Electronics 2
ヴィンテージ半田
アルファ・ナッソウ・ダッチボーイ・キースター・ボーソルダー・マルチコアなどの有名どころのビンテージ半田(50'~60')も多数取りそろえています。
また、キャパシターは写真以外にもTropical Fish(NOS 70'~80')を豊富に取りそろえています、既にこのデザインでの製造はされていません。
Electronics 3
オリジナル機器による音の違いを体感
当アトリエがオリジナルで製作した機器によりTone用キャパシターを瞬時に切り替えて、その音の違いやToneの効き具合を聞き分けたり、Vol用ハイパスフィルターのキャパシター静電容量、スムーステーパーの抵抗値を瞬時に切り替えてお好みの組み合わせを模索する事が可能です。
Electronics 4
トレブルブリードサーキット
Fender American Profeshionalなどに実装されているトレブルブリード回路はヴォリュームを絞った時でもトーンを劣化させないための回路です。
公式にアナウンスされてる回路図を元にアナログチックに再現してパーツ化しています、これはシングルピックアップのVol回路に最適です。また、その静電容量や抵抗値などのカスタマイズにも対応いたします。
Electronics 5
ノイズシールディング
シングルピックアップ搭載のギターはハムバッカー搭載のギターよりもノイズが乗りやすい傾向にあります、これはピックアップの構造によるものですが、ノイズ対策をしっかりと施すことによりシングルピックアップ搭載のギターでも驚くほどノイズを軽減することが可能です。当アトリエではウレタン・ラッカー・水性など、電伝導塗料を豊富に取りそろえています。ノイズにお悩みの方は是非試してみてください。
Electronics 6
歪み系ペダルの製作・モデファイ・修理
基本的に回路図さえあればペダルのモデファイ等可能です(複雑・表面実装の回路を除く)。これは初期OD-1の回路図を元に、現在のPSAアダプターに対応させて製作したペダルです。初期型には本体に平滑回路が内蔵さいるためACAアダプター(平滑回路が内蔵されていない)を使用する必要がありました。現在のPSAアダプターを使用すると内部の供給電圧が低くなってしまい(平滑回路が二重にかかってしまうため)、うまく動作しなかったりON-OFFインジゲーターが暗くなったりする症状が出ます。そんなもどかしさも解消出来ます。
Electronics 7
ハムのコイルタップ、どちらをタップしてますか?
ハムバッカーのコイルタップはとてもメジャーなカスタマイズです、どちらのPUをタップ(有効)していますか??。DiMarzio の場合、通常のタップ配線(白黒をアースに落とす方法)ですとBとCのNorth側がタップされます。これはタップされた互いのPU位置が近いため個々の音の差異は小さいです。反面、AとDのSouth側をタップするとタップされた互いのPU位置が遠くなるため前者よりも音の差異が大きくなります。好みにもよりますがミックスで使うときは後者が勧めです。なお、AとC・BとD(NorthとSouthの組み合わせ)でタップするとミックス時にハムキャンセルが有効となりハムノイズの軽減が図られます。
写真はA・D(South側)をタップさせる接続です。
Electronics 8
ノイズが酷いポットもO/Hで再生
ノイズが酷いポット、しかしビンテージなオリジナルパーツを変えたくないと言うご要望もあります、よっぽどの事が無い限りO/Hで再生可能な場合が多いです。
全て分解し、洗い油で超音波洗浄、脱脂・乾燥後にトルク調整用のグリースを塗布して組み込みます。
左上は1979年第20週(5月中旬)製造の刻印があるポットをO/Hした例です。
現用でガンガン使いたい場合はパーツ交換、オリジナルパーツは必ず取っておきましょう。
Aging
ラッカー塗装のボディー・ネック・金属パーツをエイジング加工して使い込んだ雰囲気を
(マルチレイヤーラッカー塗装後にエイジング処理を施した例、元は3,000円程度のジャンクギターです)
Painting
ギターは見た目がとても重要だと思っています!これまでペイントしたギターたちを少し紹介します
Painting 1
使用機材や使用塗料(ラッカー)
私が塗装の時に使用しているエアガンとラッカー塗料です。エアガンはアネスト岩田・明治・恵宏社製の物を使用しています。それぞれ口径や特性が異なりますのでシーンに合わせて使い分けています。
ラッカー塗料は浜二ペイント・玄々化学工業社製の二択です、大手ギターメーカーさんもどちらかを使用していると思います。
ウレタンは色々なメーカーを使用しています。
Painting 2
激安Playtechストラトのリフィニッシュ
これはPlaytecの激安ストラトを自分用に魔改造したギターです。
元々の色は緑ベースに金のまだら模様という世にも見たことの無いカラーでした、元の塗装を剥がさずにウレタンオーバーペイントで3コートパール塗装です。
ピックアップはFender刻印があるレースセンサーでミッドブースターは外しています。ピックガードは1Vol1Toneに合わせてオリジナルで製作、指板ラジアスは14インチに変更して弦高を下げやすくしています。ホワイティーと呼んでいます。
Painting 3
2度目のリフィニッシュ
これはお客様からご依頼頂いたギターです。1度他のリペアショップで緑色にリフィニッシュされていたのですが仕上がとても雑で不満足との事で新たに当アトリエにご依頼いただきました。
ナチュラルバインディングを施し、バックは黒、トップは単色バースト素地染色です。
Painting 4
Tak Mtsumoto仕様に!
これもお客様からご依頼頂いたギター、Musicman Axis EX 元の色はトランスゴールドでしたがトランスピンクに変更したいとのご要望でリフィニッシュさせて頂きました。ヘッドストックも同色のマッチングヘッドです。
Painting 5
ネックは持ち込み、ボディーは当アトリエで製作
ネックは持ち込みでワーモスのローステッドメイプル、ボディーはアルダー、トップが栃縮みのマスターグレードで当アトリエで製作させて頂きました。
カラーはトランスゴールドっぽくとのご依頼でしたのでオレンジ色でわずかにバーストをかけています。
Repair
アコギ・エレキなど、様々なトラブル解消のお手伝いをさせて頂きます。
Repair 1
リペアに大事なこと
これまで様々なリペア内容のギターが持ち込まれてきました、そして思うことはそのギターのリペアに適したジグを製作して取りかかることだと思っています。
これはネック折れの場合ですが、複数方向から圧着しなければ接着強度に不安が残ります。1度しか使わないジグでも製作してからリペアに望みます。
Repair 2
調整に大事なこと、その1
調整に一番大事なことは普段使用する弦、普段のチューニング方法でテンションをかけた状態で、ネックが適正な状態になっていること、これが大前提で調整がスタートします。
新品のギターでも意外と調整しきれていないのがストラトタイプのサドル駒の高さが指板のラジアスと合っていない事です。これが合っていないと1・6弦はほど良い弦高でも3・4弦が低すぎたり高すぎたりしてしまいます。
基本的には指板ラジアスに合わせたサドル高にするのが一般的です。(コンパウンドラジアスの場合は少しラジアスを緩くします。)
アコギのブリッジも指板ラジアスに合わせて製作いたします。
Repair 3
調整に大事なこと、その2
カポを付けるとローポジションの押弦が容易だけれどカポを外すと押弦しにくいという経験はありませんか?
これは、ナットの溝の深さが浅くてローポジション付近の弦高が高いことが原因です。
ナットは消耗品なので摩耗するマージンを取って浅めに作られている場合がほとんどです。
一般的な1Fの弦高は0.5mmほどなのですがこれだと少し押弦しにくいです。
写真のエレキギターの場合オープンでの1F弦高を10メモリ(インチ)なので、約0.25mmで調整しています。弦高もより下げることが可能です。
ちなみに1カポ時の1F(実際は2F)弦高は約0.15mm程度です。
Repair 4
秘伝の牛骨オイル漬け
アコギのリペアご依頼で圧倒的に多いのはナット&サドル作製と総合調整です、ナット材には牛骨・水牛の角・ドライカーボン・ブラス、サドル材には牛骨など豊富に取りそろえています。
牛骨のオイル漬けは20年ほど前から秘伝?のオイルに牛骨の追加を繰り返して漬け込んでいます。
特殊な形状のナットでも可能な限り製作いたします。
Repair 5
プレーヤーの数だけ異なるニーズがあります
プレーヤーのニーズは様々です、時にはボルトオンのネックをセットネックにしてハイポジションのプレーアビリティーを向上させたいというニーズもあるのです。
難易度は決して低くはありませんが可能な限りお客様のニーズにお応えいたします。
Repair 6
時に厄介なアコギブリッジ浮き
アコギのブリッジ浮きは時に厄介な場合があります。一般的にブリッジを接着するときには塗装を剥がして接着するのですが中には塗装の上からエポキシのような樹脂で接着されている場合があります。
この場合、際接着するにはブリッジの形に寸分狂い無く塗装を剥がさなければなりません、ブリッジ側に付着した接着剤も綺麗に落とさなければなりません。
木工用の接着剤はお互いが木だからこそ最大の接着強度が得られます。
Repair 7
アコギ・エレキ共にニーズが多いリフレット
フレットは消耗品です、擦り合わせが不可能なほど摩耗したフレットは交換せざる得ません。
当アトリエでは Jescar 及び StewMac 社製のフレットワイヤーを標準で使用しています。
材質も通常のニッケルシルバー、クライオ処理(超低温処理)されたニッケルシルバー、ステンレス、EVO Gold(銅、錫、鉄、チタンからなる合金)などもそろえています。
Contact
アトリエ概要
事業者名 | Yamauchi Guitar Atelier |
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所在地 | 〒080-0012 北海道帯広市西2条南38丁目3-15 |
電話番号 | 080-5596-1799 |
URL | http://www.yamauchi-g.com |
メールアドレス | master@yamauchi-g.com |
代表者 | 山内 敦志 |
サイト運営責任者 | 山内 敦志 |
事業内容 | ギターの修理・製作・販売 |